平家没落の哀史を語る『平家物語』の巻末をかぎる「灌頂の巻」の女主人公は、平家一門の悲しみを一身に集めた観のある建礼門院である。 文治2年(1186)4月20日すぎ、後白河法皇は鞍馬寺に参詣するように見せて、そっと都を出た。行先は大原、建礼門院に会う…
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